ガンダムSEEDFREEDOM観た

ガンダムSEEDFREEDOM観てまいりました!

2/3時点で興行収入18億円、観客動員112万人と大ヒットを飛ばしている本作!SEEDの総集編とSEEDディステニーの総集編をU-NEXTにて一気見してのぞみました!20年越しのSEEDということでファンの皆様がたは待ち遠しいこと限りなかったのではないでしょうか!

なんとなく感想を書きなぐっていきたいとおもいます!

1.あらすじ

"C.E.75、戦いはまだ続いていた。

独立運動ブルーコスモスによる侵攻……

事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする

世界平和監視機構・コンパスが創設され、

キラたちはその一員として各地の戦闘に介入する。

そんな折、新興国ファウンデーション王国から、

ブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案される。"

(公式ホームページより引用)

とまあ相変わらずあちこちで戦争が起きまくってます。反逆者の皆様は活動のうしろだてを得ようと色々とがんばっていらっしゃるようです。

 

2.感想

はじめに断っておくが私はこの映画や作品のいい視聴者ではない。波長があまり合わなかっただけなのかもしれない。というのも自分がガンダムにはまったのが閃光のハサウェイを観てからだからだ。閃光のハサウェイはなんとなく観た。映画館にふらっといくタイプの人間なのでこういう出会いがある。閃光のハサウェイはなんか何回も観た。1回目に大層感動したとかそういうわけではなくなんか2回も3回も足を運ぶ映画だった。結局何回行ったのだろうか。昼飯を何回も我慢して観に行った。こういう映画はあとはマッドマックスくらいだろうか。このハサウェイと比べること自体意味のないことなのかもしれないがハサウェイっぽいものを期待して観に行ったせいでハマりきらなかったのかもしれない。

リアリティラインというか娯楽性と作品性のバランスが期待したものと違うとがっかりしてしまうよなと思う。これはまあ私のせいであるというのはそのとおりなのだが。

ラクスたんについて

ラクスたんはパイロットスーツがえちえちで大変よろしうございました。あのシーンでああこのリアリティラインの作品だよなと思えてもうこのあとは普通に楽しめた。このタイミングでやっと俺のチューニングが済んだ。やっぱり男女はドッキングしてタンデムだよなあ!

総集編しかみてないのでなんともだが、無印とかディステニーにおいてラクスは一貫して女神的に描かれている。キラを導くし民衆も世界も導く。フリーダムでは一転して普通の女の子として描かれた。ストーリー上完成した人物にドラマは生まれないのでいたしかたないところではあるがコンパス総裁の悩みってそこ??とはなる。総裁である以上飲み込まねばならんこともあるでしょう。そうだクローディア!俺に出撃を命じろ!兵士に死ねと言って精神ボロボロで薬キメてるほうがまだ人間としては信用できるというものです。

総集編においてラクスとフレイの対比が綺麗に効いていたのでどこかでその答え合わせがあるのかと思ったがそれは結局まさしく愛だということになるのだろうか。ラクスとフレイはやってることは全く同じだ。この二人の違いといえばラクスが愛を語り個をみるということくらいだ。デュランダル議長もこの手法に長けていたね!ラクスはうまくやりきったと言える。この世界で誰がいちばん得をしているかを考えればラクスと答えるだろう。

映画の話に戻るが、愛の話であることは間違いない。愛だと叫ぶ登場人物たちは自分の近しいものたちはしっかりと守る。手の届く範囲から仲間内で愛を伝え合う。世界にできることはそういうところからだと言いながらも一方では積極的に軍事介入していく。アメリカが世界の警察をやめたのは遠い昔の出来事に感じる現代からはなんとも空虚に感じる。

キラはラクスの愛だ!と無双していくわけだが、このころには私はチューニング完了しているので楽しくみれた。

ただまあこのパートが娯楽性にふればふるほどレクイエムに焼き殺された雪を愛でていた少女や一瞬で焼け死んだ人々のグロテスクさが際立っていく。無名とは恐ろしいことね。芝居が好きだったのか映画が好きだったのか何もわからないもの。戦争をラブコメにまで昇華しきる手腕は大したものだ。

 

②敵キャラファウンデーションのみなさま

 敵はまあなんともテンプレでしたねえ。見やすさには多分に貢献しておりました。ネタ切れ感は否めませんが勧善懲悪ものとして見やすくなるには違いありません。

アグネスもクェスの上っ面を模倣したような感じになっている。敵方についてくのもシャアとの関係を模倣したのだろうがクェスは民衆のメタファーなので今回のアグネスとはちょっとちがう。アグネスの大事な任務はキラとラクスの関係やシンやルナにちょっかいを出すことだ。少女漫画的恋愛的なロールを与えられている。価値があるとかないとかにこだわるがそれは当たり前のことである。なにしろ彼女や敵方には記号としての役割しか与えられていないからだ。ここで二人をもりあげてね!そんな価値を見出されたプライドの高い(たぶん設定であるんじゃないかしら知らんけど)女の子がそれ以上の価値を見出そうとあがくのは想像に難くない。

 これは思想としての葛藤がないということでしょう。テーゼがありアンチテーゼがある。相手の言うことにも一理ある。当たり前だが難しい、しかし作品をより面白くする葛藤がない。これに関してはいかにもな敵キャラに加えて、キラたちの恋愛模様にフォーカスするしかなかった現状をみても言えることと思います。恋愛における葛藤を戦争における葛藤にうまいことすり替えているのは腕のみせどころですね。娯楽性において葛藤はある意味ストレスでしかないのでしょうか。ただガンダムはそのへんの両立をうまいことしてきたから社会現象になってるのではなかったのか。いやモビルスーツがかっこいいからだけだったのか。当時を知らない僕としてはなんとも言えません。

 

③もう世界は愛に殺される世界になっている

憎しみや恐怖では何も変えられませんみたいなセリフが作品であったような気がする。

しかし現代の先進国では愛や優しさで人を殺す世界になっている。何も新しい概念ではない。すばらしき新世界やハーモニーでも描かれている世界だ。すでに時代遅れになっている可能性すらあるのに。

ディステニープランも露骨な遺伝子操作は行われていないが現状そんなもんだろう。エリートはエリートとしか結婚しないし、医者の息子は医者だ。能力は遺伝子と環境とその相互作用によって決まる。反出生主義者の愛によって出来損ないは間引かれていく。

さあ愛をうたって軍事介入していく。その先にはなにが待っているのか。いつまで続くのか。どちらかが滅びるまで??バルトフェルドさんも言っていた。そういう真っ当な意見も愛はのみこんでいく。これは戦争を終わらせるためだ。アスランもそう言われて議長のために闘った。これらは議長が"間違っていた"から矯正されて仲間になっている。だがラクスが間違っていない確証は?今回のフリーダムでラクスは女神ではなく普通の女の子になってしまった。それでもまだこのまま歩み続けていいのか?

ハサウェイが一笑に付したギギの「絶対に間違わない独裁政権の樹立」と何が変わらなのだろうか。幼稚な理想主義、これにどう反論するのだろうか。諦めてはなりません。戦争を終わらせるために銃を取るのです。戦争を終わらせているのか?煽っているのか?今度の相手は都合よく悪者になってくれるのか?平和のために次は誰を断頭台に送ろうか。

 

3.まとめ

①、②とかで書くと②と③って短くなりがちじゃない??疲れちゃうんよね。寝かせたらいいんやろけど。そこまで熱量ないし。本来であれば何度か足を運んで書くべきであろうが勘弁ください。

否定的な意見ばかりになってしまったが楽しく見れた。僕のチューニングの問題なのだ。ミーティアかかったとことラクスたんの乳揺れとかめっちゃよかったもんね。あとキラにあ!そのベルトの服は捨てときなさいっていったでしょ!とツッコんだ笑

笑顔になれる映画であることは間違いない!まだの方はぜひとも劇場でご覧くださいませ!二千円のもとはばっちり取れることと思います。

こういう大ヒット映画があることでまたガンダムの劇場版がみれる。ありがたいことだ。